メニュー、パラメーター及び初期設定
パラメータ及び初期設定
点字プリンタET・ジュリエットには、プリンタの状態を決める選択項目が30以上あります。
- 「パラメータ」
- 1つ1つの選択項目
- 「設定メニュー」
- パラメータの1組
- 「初期設定」
- 16ある設定メニューの中の全てのパラメータにセットされた工場出荷時の値。
<設定メニュー>
- メニュー1~8
- 米国で視覚障害者達に使用されている機器用(自由設定可能)。
- メニュー9
- 表18行・裏17行でインターライン印刷の設定。(用紙・・幅8インチ×縦10インチ)。
- メニーユー10
- 32マス・24行で片面印刷の設定。(用紙・・幅8インチ×縦10インチ)。
- メニュー11~16
- 自由設定。(標準初期設定済)
メニュー内容の変更方法
- (OL)を押して、プリンタをコマンド・モードにします。
- (0.1E)と入力します。(メニュー1を変更する為のコマンド)
※メニュー16を変更する場合は(0.16)
<例> メニュー1を変更する場合
- プリンタの電源を入れます。
- (OL)を押してコマンド・モードにします。
- (0.1E)により、メニュー1を呼び出します。
- 後述「パラメータ設定表」を参照し、必要なパラメータを変更します。
- このメニューを電源投入時の初期設定とするため、(1.0E)を入力します。
- このメニューをアクティブにするため、(1.1E)と入力します。
以上で変更したメニューがこれから行なわれるための印刷メニューとなります。
※変更したメニューを電源投入時の初期設定メニューとしたくない場合には、
(5)の手順をスキップします。
パラメ一夕の設定について。
- パラメータの番号を入力します。
- 区切り文字としての「ピリオド」を入力します。
- 必要な値を入力します。
- コマンドの終わりを示すため「E」を入力します。
- 例えば、用紙サイズの設定はパラメーター18で行ないますが、もし、縦11インチの用紙を使いたい
場合には、コマンドは(18.11E)となります。
- パラメーター設定例
8×10インチの用紙(B5サイズ)に1行32マス、インターライン両面印字
プリンタポート接続時
- 0.nE
- nはメニュー番号、1~16
- 2.1E
- プリンタポート使用
- 11.1E
- 用紙のミシン目をスキップする
- 14.32E
- 右マージン指定
- 15.1E
- 左マージン指定
- 17.24E
- ページあたりの最大行数。10インチの場合24行
- 18.10E
- 用紙の長さ。10インチ
- 30.2E
- 用紙の頭出し量2/10インチ 数字を大きくすると頭出し量が増えます。
- 1.1E
- この設定をアクティブにします。印字準備完了
RS-232Cクロスケーブル接続時パラメーターの3~8番は、印刷ソフトと設定を合わせて下さい
- 0.nE
- nはメニュー番号1~16
- 2.0E
- RS-232Cポート使用
- 3.4800E
- ボーレート4800
- 4.8E
- データビット8
- 5.1E
- ストップビット1
- 6.0E
- パリティ無し
- 7.0E
- コミュニケーションASCII
- 8.0E
- ハンドシェイクXON/XOFF
- 11.1E
- 用紙のミシン目をスキップする
- 14.32E
- 右マージン指定
- 15.1E
- 左マージン指定
- 17.24E
- ページあたりの最大行数
- 18.10E
- 用紙の長さ
- 30.2E
- 用紙の頭出し量
- 1.1E
- この設定をアクティブにします。印字準備完了
パラメータ設定表
以下、コマンド、機能、説明の順に示します。
コマンドの内、ピリオドの前の数値がパラメータ番号、ピリオドのあとのnは任意の数値の入力を意味します。
コマンドの最後にあるEはコマンドのターミネータで、これを入力することにより、1つのコマンドが確定されます。
※なお、パラメータ番号3~8はRS-232Cポートに関連するコマンドですから、プリンタポートで接続されている場合には、直接的には意味を持もちません。
- (1.0E) 現在のメニューをプリンタ電源投入時の初期設定とする。
これにより、電源投入時に毎回同じ設定で印刷できます。
- (1.1E) メニューから抜け出し、印刷体制に入る。
現在のメニューをアクティブにし、プリンタをオンライン状態にします。
- (2.0E) RS-232Cポートを選択する。
- (2.1E) プリンタ・ポートを選択する。
2.0EによりRS-232Cポート、2.1Eによりプリンタ・ポートを選択します。
- (3.nE) ボーレートの設定
設定できるボーレートは、以下の通りです。
45.5、50、75、110、134.5、150、300、600、1200、2400、4800、7200、9600、19200 、38400。
- (4.nE) データビット長の選択。
以下の選択肢があります。
5、6、7、8。
- (5.nE) ストップビット長の選択。
以下の選択肢があります。
1、1.5、2。
- (6.nE) パリティチェックの有無。
0=None、1=Odd、2=Even。
- (7.nE) コミュニケーション・コードの設定。
0=ASCII、1=BAUDOT。
- (8.nE) ハンドシェイクの設定。
DTRとRTSは出力、CTSとDSRは入力です。選択肢は以下の通りです。
0=XON/XOFF、1=DTR,CTS、2=DTR,DSR、3=RTS,CTS、
4=RTS,DSR。
- (9.nE) 点字モードの選択。
0=6点、1=8点。
- (10.nE) ワードラップ
文字列が右マージンをこえた時、最後の文字以降を無視するか(OFF)、
あふれた文字以降を次の行に印字するか(ON)の選択です。
0=OFF、1=ON。
- (11.nE) ミシン目スキップの選択
1ページの行数設定をこえた時、そのままの行間隔で印字を続けるか(OFF)、
次のページの頭まで用紙を送るか(ON)の選択です。
0=OFF、1=ON。
- (12.nE) 紙なし検出機構の有効・無効。
0=無効、1=有効。
- (13.nE) 自動改行モードの設定。
0=NONE、1=XMIT、2=RCV、3=XMIT AND RCV。
- (14.nE) 右マージンの設定。
入力数値は、左マージンよりも大きくなければなりません。
- (15.nE) 左マージンの設定。
入力数値は、右マージンよりも小さくなければなりません。
- (16.nE) コントロール・コードの印字の有無。
0=印字しない、1=印字する。
- (17.nE) 1ページの行数の設定。
1からその用紙の最大印字可能行数までの範囲内で設定できます。
国際サイズでの最大印字可能行数は、以下の式で求められます。
(用紙の縦の長さ-0.5)÷0.388
- (18.nE) 用紙の縦の長さの設定。
3インチ~14インチ間での範囲内で、1インチ刻みで行なうことができます。
- (19.nE) マルチストライク・カウントの設定。
1~3の範囲内でマルチストライクの設定ができます。
1の時が普通の印刷、2にすると少し硬い素材へ、3はかなり硬い素材への印刷となります。
- (20.nE) コントロール・キャラクタ・テーブルへのコントロール・キャラクタの登録。
コントロール・キャラクタ・テーブルに登録されているすべてのコントロール・キャラクタは、
プリンタによって無視されます。このテーブルは、そのメニューの中でのみ有効です。
登録の仕方は、nの所に10進数でコントロール・キャラクタのコードを入力します。
たとえば、キャリッジ・リターン・コードを登録する場合には、(20.13E)と入力します。
- (21.nE) コントロール・キャラクタ・テーブルからのコントロール・キャラクタの削除。
前項と同様のやり方で入力します。
- (22.nE) ホット・ゾーンのオン・オフ。
文字列が右マージンをこえた時、単語の途中で行がえを行なうか(OFF)、
その単語の前のスペースまでもどり、その単語から次の行に印字するか(ON)の設定。
0=OFF、1=ON。
- (23.nE) エスケープ・シーケンスの有効・無効。
パソコンから送られてくるエスケープ・シーケンスを受けとるかどうかの設定です。
0=無効、1=有効。
- (24.nE) ベル・ポジションの設定。
0~99までの範囲内で設定できます。1行の中で設定した位置まで印字が終ると、ベルがなります。
- (25.nE) 予約。
- (26.nE) ローカルエコーのオン・オフ。
0=OFF、1=ON。
パソコンとRS-232Cで接続している時、このモードをオンにしておくと、印字したデータをパソコン側に返します。
- (27.nE) 点字形式。
0=コンピュータ点字、=1級英語。
- (28.nE) 80桁モード。
0=OFF、1=80桁、2=160桁。
- (29.nE) アルファベット文字セットの選択。
0=NONE、1=IBM437、2=IBM850、3=SPAIN、4=FRANCE、
0=USA、1=Spain、2=Germany、3=Swiss、4=Denmark、
5=Austria、6=France、7=Italy。
最初のnで80H以降の拡張ASCIIの部分の指定を行い、次のnで点字文字セットの設定を行います。
- (30.nE) 用紙の頭出し量の設定。
10分の1インチ単位で変化します。
- (31.nE) 8ビット文字の取り扱い。
0=8ビット文字を印字する、1=最上位ビットを無視する、2=スペースに置き換える、3=8ビット文字を無視する。
JETTYで漢点字を印刷する場合には、0にします。
- (32.nE) 自動印字待ち時間の設定。
0~99までの範囲内で設定できます。
例えば、待ち時間を5と設定した場合、5秒経っても次のデータが送られてこない場合には、
既に受け取っているデータを印字し始めます。
- (33.nE) 印字モード。
0=両面打ち、1=バンク1(表面)、2=バンク2(裏面)。
片面プリンタの場合には、設定できません。
- (34.nE) 印字速度の設定。
0が最も速く、12が最も遅い。
- (35.nE) 点字サイズ選択。
0=国際サイズ、1=カリフォルニア・サイン 、2=ジャンボ・ブレイル、3=国際サイズ(行間大)、
4=日本サイズ(片面)、5=日本サイズ(両面)。
使い方その5.両面うちと片面うち
使い方その7.マルチコピー