第5章 拡大読書機として使う

この章では、よむべえに画面を接続し、拡大読書機として使う方法を説明します。

5.1.よむべえに画面を接続する

よむべえの背面には、画面出力端子がついています。ここに画面を接続すると、よむべえが声で読み上げている内容を画面で拡大して見ることができます。

よむべえに画面を接続するには 2種類の方法があります。ひとつはデスクトップ・パソコン用に使われている画面をじかに接続する方法、もうひとつはテレビ接続キットを使ってご家庭のテレビを接続する方法です。

 注意
ノートパソコンの画面をよむべえに接続することはできません。

パソコン用の画面を接続する

パソコン用の画面を接続する場合、お持ちのパソコンと画面をつないでいるケーブル (VGAケーブル) を使って、よむべえと画面をそのまま接続することができます。

よむべえにパソコン用の画面を接続する
 注意
よむべえ本体の電源を入れる前に、必ず画面の電源を先に入れるようにしてください。

テレビ接続キットを使う

テレビ接続キットをお持ちの場合、まずよむべえとテレビ接続キットを接続し、つぎにそこからご家庭のテレビについている黄色のビデオ入力端子に接続します。この後、テレビ接続キットをACアダプタに接続してください。

よむべえに家庭用テレビを接続する
 注意
よむべえ本体の電源を入れる前に、 必ずテレビ接続キットの電源を先に入れるようにしてください。

よむべえの電源を入れる

画面の電源を入れた後、よむべえの電源を入れます。起動して1分ほどすると、よむべえの画面が表示されます。ここでよむべえを操作すると、現在しゃべっている内容が逐一画面に表示されます。

音声読書機の画面
 ワンポイント
よむべえの操作方法は、画面を接続していないときと同じです。

文字の大きさを変更する

よむべえに画面を接続している場合は、操作パネル左手前にある 表示切り換えキー0を使って、文字の大きさや書式を変更することができます。

 キー説明
文字の大きさを変更するには、 表示切り換えキー0を押します。
キーを1回押すごとに、画面の文字の大きさが「小」→「中」→「大」の順に変化します。また、キーを3回繰り返して押すと、画面の縦書き・横書きの書式が切り替ります。

文字の配色を変更する

よむべえでは、文字の表示色として 「白/黒」「黒/白」「青/黄」「黄/青」の4種類の組み合わせから 選ぶことができます。

キー説明
文字の配色を変更するには、 補助キーBSを押しながら 表示切り換えキー0を押します。 1回押すごとに、画面の配色の組み合わせが変化します。
ワンポイント
画面の状態を工場出荷時の状態に戻すには、 設定キー*を2回押してください。 音声と画面が標準の状態に戻ります。

5.2.読み取った画像を拡大表示する

よむべえに画面が接続されている場合は、 拡大読書機モードを使うことができます。拡大読書機モードでは、スキャンした画像がそのまま画面に表示されます。

拡大読書機の画面
 キー説明
よむべえを拡大読書機モードに切り換えるには、読み取りキーの左隣にある モード切り換えキーを押します。
画面表示が「音声読書機モード」→「拡大読書機モード」→「CDモード」→「USBモード」の順に変わりますので、「拡大読書機モード」の時点で読み取りキーEnterを押します。
 ワンポイント
拡大読書機モードの操作方法は、音声読書機モードとほとんど同じです。(十字キーによる移動操作をのぞく)

拡大率を変更する

拡大読書機モードで新しいページを読み取ると、読み取った画像が画面全体に表示されます。この後、特定の部分を拡大表示し、操作パネルの十字キーを使って、拡大表示されている部分を上下左右に移動させることができます。

 キー説明
画像の拡大率を変更するには、 表示切り換えキー0を押します。
キーを1回押すごとに、画像の拡大率が「2倍」→「3倍」→「6倍」→「12倍」→「27倍」→「40倍」→「全体表示」の順に変化します。
画像が拡大されている状態で、操作パネルの十字キーを押すと、拡大表示されている部分が上下左右に移動します。
 注意
よむべえの拡大率は、17インチ画面を想定して設計されています。 実際に表示される拡大率は、お使いの画面の大きさによって変わります。

5.3. マルチメディアデイジー図書を読む

マルチメディアデイジー図書とは、 通常の録音図書であるデイジー図書に文字や画像の情報を 加えた電子書籍の一種です。

よむべえに画面が接続されている場合、 マルチメディアデイジー図書を再生すると、現在の読み上げ部分に 対応する文字や画像情報が画面に表示されます。

マルチメディアデイジー図書の画面
 ワンポイント
マルチメディアデイジー図書を再生するときの操作方法は、通常のデイジー図書を再生するときの操作方法と同じです。