カメラを開いた腕の先端にライトのスイッチ(タッチセンサー式)があり、軽く触れると点灯します。 明かるさは3段階あり、スイッチへ触れるたびに明るくなって最後に消灯します。
ライトをつけると文字認識処理の精度が上がることがあります。 だだし、つやのある印刷物はライトが反射して逆効果になることがあります。
文字認識処理の精度はカメラのライトだけでなく、周囲の照明の位置も工夫すると変わることがあります。 照明の位置は真上ではなく斜め上から光が当たるようにすると良いでしょう。 どのような照明であっても印刷物の上に物や人の影が落ちないよう注意しましょう。
さんさんビューを起動して、 カメラの真下に印刷物を置きます。 起動時は、「動画表示モード」になっています。撮影したことがあればその内容を表示します。
画面右のズームバーで拡大率を変更し、 画像部分をマウスでドラッグして表示範囲を移動することができます。
画面の各四隅にはボタンが配置されています。 各ボタンには以下のような機能があります。 いくつかの操作はキーボードからも可能です。
アイコン | 機能 | キー |
---|---|---|
撮影・ライブ
| ライブ画像状態と静止画状態を切り替えます。 | Enter |
ズーム
| 拡大率を変更します。 一番下が低く (全体表示)、 上に行くほど高くなります (最高 16倍まで)。 | Page Up または Page Down |
文字の書き込み
| 書き込みモードのオン・オフを切り替えます。 | F9 |
文書を表示
| 文書管理画面を表示します。 | F4 |
表示範囲を移動します。 | ← ↓ → ↑ |
方向キーを押している間はスクロールし続け、長く押しているとスクロールが速くなります。
画像の全画面表示を切り替えるには、 F11キーを押してください。
撮影・ライブ ボタンを押すと、現在の画像が静止した状態になります。 このとき、画像の微妙な傾きが補正され、文字認識が実行されます。 もう一度このボタンを押すと、画像はライブ画像に戻ります。 なお、ボタンの変わりにEnterキーを押しても撮影が可能です。
通常の状態では、よく利用するボタンのみが画面の四隅に表示されています。 すべてのボタンを表示するには、画面左上の メニュー ボタンを押してください。
メニューに表示されるボタンは以下のとおりです。
アイコン | 機能 | キー |
---|---|---|
カメラの切り替え
| お使いのPCにカメラが複数台接続されている場合、 それらを切り替えるのに使います。 | F1 |
時計回りに回転
| 画像を時計回りに90°回転させます。 文字が上下さかさまになっていたり、 横向きに表示されている場合に使用します。 | F2 |
焦点を合わせる
| カメラの焦点を合わせます。 画像がぼやけている場合に使用します。 | F3 |
文書を表示
| 文書管理画面を表示します。 | F4 |
撮影・ライブ
| ライブ画像状態と静止画状態を切り替えます。 | Enter |
カラー表示
| カラー表示に切り替えます。 複数回押すと、画像の表示方法を切り替えます。 (通常 → 色強調表示 → 輪郭強調表示) | F5 |
白黒表示
| 白黒表示に切り替えます。 複数回押すと、配色の方法を切り替えます。 (黒・白 → 白・黒 → 青・黄 → 黄・青) | F6 |
明るさを変更
| 明るさ・コントラストを変更します。 | + / - |
文字表示
| 文字表示のオン・オフを切り替えます。 | F7 |
十字カーソル
| 十字カーソルのオン・オフを切り替えます。 | F8 |
文字の書き込み
| 書き込みモードのオン・オフを切り替えます。 | F9 |
書き込みの検索
| 書き込みがされた位置に移動します。 | F10 |
テキストのコピー
| 選択されているテキストをクリップボードにコピーします。 | Ctrl + C |
クラウド認識
| クラウドサービスをつかって文字認識をします。 | スペースキー |
ヘルプを表示
| 使い方説明 (本文書) を表示します。 | F12 |
メニュー中の カラー表示 と 白黒変更 および 明るさ変更 ボタンを使って、 お好みの色と明るさに合わせます。 明るさ変更ボタンを押すと 画面上に明るさを調整するためのバーが表示されます。
静止画を撮影すると文字認識が行われ、 文字として認識された部分が画像に重ね合わせて表示されます。 この時点で文字部分をクリックすると、 その部分が音声で読み上げられます。
文字部分を長く (1秒ほど) 押しつづけると、 その部分からページの最後まで連続して文が読み上げられます。 連続した読み上げは、画面下に表示されている 再生・停止 ボタンでもおこなうことができます。 また、現在読み上げている文章は 戻る・進む ボタンで進んだり戻ったりすることができます。 また、文中に表示されている「▼」記号を押すと、 次の行に移動します。
文字認識が終わった状態でさらに 文字表示 ボタンを押すと、画像を表示せずに文字表示だけが行われます。 この状態では、現在読み上げている文章が強調表示されます。 この場合も、画面下の 再生・停止 ボタンおよび 戻る・進む ボタンが有効です。 また、キーボードの スペースキー および 矢印キー ↑ / ↓ を使っても 停止・再生および文章中の移動ができます。
拡大率をある一定以上にすると、すべての文字を横一行で表示します。
テキストのコピー ボタンを押すと、画面上でハイライトされている部分の 文字をクリップボードにコピーすることができます。 コピーした文字列は別のアプリ等に貼りつけることが可能です。
十字カーソル ボタンを押して、 文字の左上に (縦書きの場合は右上) に十字カーソルを設定します。 十字カーソル機能は、特定の位置から水平あるいは垂直に 文字を追っていく場合に便利です。 行末まで来たら左 (または上) の ジャンプバーを押すと、行頭に戻ることができます。 十字キーの設定・移動はキーボードの Ctrl キーを 押しながら矢印キーを使うことによってもおこなえます。 また、キーボードの Shift キーを押しながら 矢印キーを押すと、その方向の十字カーソルにジャンプします。
静止画の状態で 書き込み ボタンを押すと、書き込みモードのオン・オフが切り替わります。 書き込みモード中は、画面をマウスまたはタッチ操作でなぞることにより 画像の上にメモを書き込むことができます。
書き込みの検索 ボタンを押すと、書き込みがされた位置に画面の中心が移動します。
ライブ画像の状態で 書き込み ボタンを押すと、拡大表示中に手書きができるように 動画の更新速度が上がります。 この状態で、さらに ペン先認識 ボタンを押すと、ペン先追従機能のオン・オフが切り替わります。
ペン先追従中は、画面の外に鉛筆またはペンと認識された物体があると その方向を画面中央の赤矢印で示します。
ライブ画像の状態で クラウド認識 ボタンを押すと、画像が静止した状態になります。 このときの文字認識はさんさんビューがインターネット上の クラウドサービスを利用しています。
この機能を使うにはクラウド認識サービスのご契約を別途していただく必要があります。 (お買い上げいただいてから1年の間だけ100回まで、無料でお試しいただくことができます)
クラウド認識の実行にはインストールで使ったマスターUSBメモリを起動時に接続しておく必要があります。 クラウド認識に成功すると USB メモリをはずしてもクラウド認識を続けて実行できます。 ただし、さんさんビューを立ち上げなおした場合、もう一度 USB メモリを差さないとクラウド認識は実行できません。
さんさんビュー では、 これまでに撮影した静止画はすべて保存されています。 文書管理 ボタンを押すと、撮影した画像の一覧が表示されます。
画像は撮影した日付ごとにまとめられています。 画面をマウスで上下左右に動かして、呼び出したい画像をダブルクリックすると その静止画が拡大表示されます。 また、キーボードの 矢印キー ↑ / ↓ / ← / → で画像を選択し、 Enter で画像を呼び出すことができます。
画像をクリックして選択すると 各付箋 ボタンの上に「+」印が表示されます。 この状態で付箋ボタンのどれかを押すと、 表示中あるいは選択中の画像にその色の「付箋」が付けられたことになります。 付箋がつけられた画像は、一覧表示中に付箋がついた状態で表示されます。
また、画像を選択していない状態で一覧表示画面の上にある各 付箋 ボタンを押すと、 特定の色の付箋のついた画像のみを 絞りこんで表示することができます。
画像をクリックして選択すると ゴミ箱 ボタンの上に「+」印が表示されます。 この状態でゴミ箱ボタンを押すと、 表示中あるいは選択中の画像が削除されます。 また、画像を選択していない状態で一覧表示画面の上にある ゴミ箱 ボタンを押すと、 現在ゴミ箱に入っている画像を一覧表示します。
保存した画像をクリックしてメニューの テキストのコピー ボタンを押すと、画像の認識結果をクリップボードにコピーします。 コピーした文字列は別のアプリ等に貼りつけることが可能です。
さんさんビュー 以外のアプリで撮影した画像ファイル (JPEG形式あるいはPNG形式) をお持ちの場合は、 さんさんビュー のウィンドウ内に ドラッグ・ドロップすることにより取り込むことができます。 取り込んだ画像はカメラで撮影した画像と同じように扱われ、 文字認識が実行されます。
メニュー表示中に、メニューのボタンを画面の隅 (左下・右下・右上) までドラック・ドロップすることにより、 各ボタンに割り当てられた機能を変更することができます。
メニュー ボタンを右クリックすると、 高度な設定を変更するメニューが表示されます。
項目名 | 説明 |
---|---|
ボタンを自動的に隠す | このチェックがオンになっている場合、 一定時間操作されないときにボタン類およびズームバーが自動的に非表示状態になります。 なにか操作をすると、ボタンは再び現れます。 デフォルトでは、この機能は無効になっています。 |
音声ガイドを使う | このチェックがオンになっている場合、 現在の状況が音声で逐一アナウンスされます。 デフォルトでは、この機能は有効になっています。 |
電源周波数 | この設定はカメラが照明の影響を受けないようにするものです。 お住まいの地域によって「50Hz」あるいは「60Hz」を設定してください。 |
認識言語 | 文字認識をおこなう言語を設定します。 「日本語」あるいは「英語」のいずれかが選択できます。 |
映像の解像度設定... | 映像を特殊な解像度に変更したいときに使います。 |
映像プロパティの設定... | 映像設定を細かく調整したいときに使います。 |
画像フォルダの設定... | さんさんビューの画像を保存するためのフォルダを指定します。 通常これは「ピクチャ」フォルダに指定されています。 普通は、このフォルダを変更する必要はありません。 |
出荷時の設定に戻す | これまでの設定をすべてリセットし、 工場出荷時の設定に戻します。 |
このアプリケーションについて... | さんさんビューのバージョン情報とクラウド認識情報を表示します。 |
カメラが折りたたまれていないか確認してください。 カメラからの映像が灰色あるいは黒色の画面の場合は、 カメラの切り替え ボタンを押してみてください。 改善されない場合、カメラの接続をパソコンからいったんはずし、 2〜3秒待ってからふたたび接続してみてください。 また、パソコンに USB の差し込み口がいくつかあれば、場所をかえて接続してみてください。
まれに、表示の切り替え (静止画の撮影、画像の回転など) をおこなった時に カメラからの接続が切れることがあります。このような場合も上と同様に 一度カメラの接続を PC からはずし、2〜3秒待ってから再接続してみてください。
カメラの映像が暗い場合は 明るさ変更 ボタンを使って、明るさを調整してください。 映像がぼやけている場合は、 印刷物とカメラとの焦点が合っていないことが原因と考えられます。 印刷物とカメラの位置を合わせたあと、カメラの周囲が明るいことを確認してから 焦点を合わせる ボタンを押して、焦点を再調整してください。 周囲の照明が十分でない場合、正しく焦点が合わないことがあります。
映像の一部が欠けているか、あるいは向きがおかしい場合は カメラと印刷物との向きが合っていない場合があります。 印刷物の向きを変えるか、あるいは 時計回りに回転 ボタンを押して画像の向きを変更してください。 また、拡大率が高く設定されている場合にも映像の一部が 表示されないことがあります。このような場合は拡大率を下げるか、 あるいは画像をスクロールさせて拡大したい箇所が表示されるようにします。
静止画の撮影後に文章を読み上げない原因は 2通り考えられます。 ひとつは画像中の文字が正しく認識されていないか、あるいは 音声合成によって読めない文字が表示されている場合です。
文字が正しく認識されていない場合は、 6.5. 意味不明な文章が表示されるの項を参考に 撮影の方法を工夫してみてください。いっぽう認識はされているのに、 音声合成がされない場合は、お使いの Windows の言語設定または さんさんビュー の認識言語の設定を確認してください。 なお、日本語の文章を読み上げるためには Windows 10 が必要です。
画面に意味不明な文字が表示される、あるいは意味不明な文章が 読み上げられる場合は、文字認識処理の精度が悪いことが考えられます。 このような場合は撮影の条件を変えて、再度印刷物を 撮影・認識してみてください。
具体的には、印刷物とカメラがどちらもブレなく固定されており、 カメラの焦点が合っていて、さらに周囲に適切な明るさがある状態が理想的です。 カメラの影が画像に写っていると精度が低下する場合があります。 また、印刷物がつやのあるもので、そこに光が反射している場合も 認識精度が低下します。このような場合はカメラのライトを消し、 部屋の明かりだけで撮影したほうが精度が高くなる場合があります。
さんさんビューの操作は、 キーボードを使っても行うことができます。
キー操作 | 機能 |
---|---|
← ↓ → ↑ | 表示範囲の移動、または文の移動。 |
Enter |
撮影・ライブ
|
Page Up または Page Down |
ズーム
|
F1 |
カメラの切り替え
|
F2 |
時計回りに回転
|
F3 |
焦点を合わせる
|
F4 |
文書を表示
|
F5 |
カラー表示
|
F6 |
白黒表示
|
+ または - |
明るさを変更
|
F7 |
文字表示
|
F8 |
十字カーソル
|
F9 |
文字の書き込み
|
F10 |
書き込みの検索
|
Ctrl + C |
テキストのコピー
|
スペースキー |
ライブ画像状態で
クラウド認識
静止画状態で読み上げの停止と再開。
|
Shift を押しながら F10 | 高度な設定メニューを開きます。 |
F11 | 全画面モードを切り替えます。 |
F12 | 使い方説明 (本文書) を表示します。 |
Esc | ボタンを一時的に非表示にします。 |
Ctrl を押しながら ← ↓ → ↑ | 十字カーソルの設定・移動。 |
Shift を押しながら ← ↓ → ↑ | 十字カーソルの位置へジャンプ。 |
フルキー1~3 | 画像の一覧表示で、特定の色の付箋のついた画像のみを絞りこんで表示します。 |
Shiftを押しながら フルキー1~3 | 画像の一覧表示で、現在選択されている画像に付箋を付けます。 |
Delete | 画像の一覧表示で、現在選択されている画像を削除します。 |
Shift を押しながらF1 | バージョン情報とクラウド認識情報を表示します。 |
その他、さんさんビュー の操作に関するご質問は 株式会社アメディアに お問い合わせください。
株式会社アメディア
〒176-0011
東京都練馬区豊玉上1-15-6
第10秋山ビル1階
電話. 03-6915-8597
FAX. 03-3994-7177