この章では、USBメモリの内容を本機で聴くための方法を説明します。 オプションの CD・DVDドライブ (別売) を装着している場合は、 CD の内容を聴くこともできます。
本機には3種類の動作モードがあります。 それぞれ、 「音声読書器モード」 「拡大読書器モード」および 「USBモード」です。 本機では、必要に応じてこれらのモードを切りかえて使用します。 通常、電源投入時は「音声読書器モード」になっています。 カメラで読み取った印刷物を読み上げる場合は、 「音声読書器モード」または「拡大読書器モード」を使います。 いっぽう USBメモリに格納された電子データを再生する場合は、 「USBモード」を使います。
本機は、電源投入時には「音声読書器モード」または 「拡大読書器モード」のどちらかになっています。 USBメモリの内容を本機で聴く場合は、まず 本機を「USBモード」に切りかえる必要があります。
このキーを押すたびに、本機は 「音声読書器モード」→「拡大読書器モード」→ 「USBモード」という順序でモード名を読み上げていきます。 目的のモード名に合わせて読み取り(Enter)キーを押すと、 その動作モードに切りかわります。
USBモードでは、本機は挿入されたUSBメモリの種類を自動的に判別します。 現在、本機が対応しているUSBメモリの種類は以下のとおりです。
USBモードでは、挿入した USBメモリの 内容によって操作方法が若干変わりますが、基本的な 流れはおおむね次のようになっています。
本機のUSBモードは、パソコン用のデータも再生することができます。 パソコンのデータにはさまざまな形式がありますが、 本機はUSBメモリに入っている内容を認識し、そのデータに合った 再生方法を自動的に選択しますので、どんなデータでも ほぼ同じ操作で再生することができます。現在、 本機でサポートされているパソコンのファイル形式については、 付録D. 快速よむべえでサポートするファイル形式一覧 を参照してください。
パソコン用のデータが入ったUSBメモリが本機に挿入されると、 本機は「一般的なデータ」とアナウンスします。 この後、USBメモリに格納されているファイルの中から、 再生するファイルを選択します。
ファイルの再生中は、以下のキーで 再生箇所を移動することができます。
ファイルの再生をやめるには、 プラス(+)キーを長押ししてファイルの選択状態に戻ります。
デイジー図書とは、 点字図書館などで貸し出されている録音図書です。
デイジー図書が本機に挿入されると、 本機はまず「デイジー図書です」とアナウンスします。 複数のデイジー図書が入っているUSBの場合、ここで聴きたい図書を選択します。 デイジー図書が1つしか入っていないUSBメモリの場合、 本機は自動的に図書の再生を開始します。
デイジー図書の再生中は、以下のキーで 再生している箇所を移動することができます。
デイジー図書の再生をやめるには、 プラス(+)キーを使います。
オプションの CD・DVDドライブ (別売) を装着している場合は、 CD・DVDの内容を聴くこともできます。
CD・DVDドライブを装着している場合、 「音声読書器モード」 「拡大読書器モード」 「USBモード」に加えて、 「CDモード」が動作モードとして使用可能になります。 4.1.本機の動作モードを切り換える の方法を使って動作モードを 「CDモード」に切りかえると、CD・DVDに格納された電子データを再生します。 CDモードの操作方法は USB モードの操作方法と同じです。
CD・DVDドライブを装着している場合、 音楽CDが挿入されると、 本機は「音楽CDです」とアナウンスします。 この後、曲の数と合計時間がアナウンスされ、自動的に再生が始まります。
音楽CDの再生中は、以下のキーで 再生している箇所を移動することができます。
音楽CDの再生をやめるには、CD・DVDドライブの 取り出しボタンを押してCDを取り出します。
CD・DVDドライブを装着している場合、 DVDビデオが挿入されると、 本機は「DVDビデオです」とアナウンスし、 自動的に再生を開始します。
DVDビデオに収められた映画は、通常タイトル (題目) と 呼ばれる大きな区切りに分けられています。各タイトルには、さらに いくつかの チャプター (章) と呼ばれる区切りが ついている場合もあります。DVDの再生中は、以下のキーで 再生している箇所を移動することができます。
DVDには通常 DVDメニュー が含まれています。 DVDメニューはいくつかの「ボタン」からなっており、 一般に市販されているDVDソフトの多くは、 各ボタンを選ぶことで再生箇所の選択や音声・字幕の切り換えをおこないます。 本機では、DVDメニューのボタン操作をテンキーを使って 音声でおこなえるようになっています。
DVDのメニューが表示されると、本機はまず 「メニュー」とアナウンスします。 この後、ボタンの個数がアナウンスされ、現在選択されているボタンの番号が 「1」「2」のような数値で読み上げられます。ここでは、以下のキーを使って ボタンを選択できます:
ボタンを選択すると、それに対応した特定の機能が実行されます。 これらはタイトル中の特定の箇所から再生を開始したり、 現在の二ヶ国語音声や字幕を切り換えるといったものです。 あるボタンを選択した結果、さらに別のメニューが現れることもあります。
DVDソフトによっては、 二ヶ国語以上の複数の音声や字幕が記録されている場合があります。 このような場合は、拡張メニューを使って再生・表示する音声や字幕を 切り換えることができます。
「拡張メニュー」というアナウンスがあり、 その後、上下のキーで項目が選択できる状態になります。 ここで下キーを数回押すと 「音声の設定」とアナウンスしますので、 この状態で停止・再開(5)キーを押します。 字幕を変更する場合はその次の項目である 「字幕の設定」を選んでください。
この後、音声あるいは字幕の選択肢が表示され、 それらを選択すると再生中の音声あるいは字幕が変更されます。